CITROËN 前橋

先日のお休みに、フランス菓子で有名なマドレーヌを作ってみました。


所要時間２時間程で完成しました。生地を１時間位寝かせることで、しっとりとした美味しいマドレーヌに仕上がりました。

世界で知られている「マドレーヌ」の有名なエピソードをここでご紹介してみます。色々な説があって謎は多いのですが、一番代表的なものをご紹介します。

1755年、ロレーヌ公スタニスラスのためにコメルシィ出身のメイド、マドレーヌ・ポルミエが作ったお菓子という説です。
これはスタニスラスの館の料理長とパティシエが喧嘩して館を出て行った時、メイドをしていたマドレーヌがありあわせの材料と厨房にあったホタテの貝殻を使って祖母から教わった菓子を作った、というお話です。
バターをたっぷり使ったこのお菓子は、非常に美味しく、スタニスラスは大変気に入ったそうです。喜んだスタニスラスは、このお菓子に「マドレーヌ・ド・コメルシィ」という名を付けたというのです。

このお菓子は、スタニスラスの娘『マリー』にも伝えられました。ルイ１５世に嫁いだマリーは夫の浮気癖に悩んでいました。マリーは、美味しいマドレーヌを用意してルイ１５世を自分の傍に引き止めたと言われています。
そこから徐々にパリの町に浸透し、庶民的なお菓子になっていったと言われています。

現在の一般的なマドレーヌは、帆立貝の殻の形をしておりレモンかオレンジ風味のシンプルな焼き菓子です。拘りを持った方に言わせると、『ロレーヌ地方で作られた「マドレーヌ・ド・コメルシィ」の印が入ったマドレーヌでなければ、本物のマドレーヌではない！』と言うそうです。

今でも当時のロレーヌ地方（フランス北東部）では、毎年６月の第１日曜日にはマドレーヌを祝うお祭りが行われています。こんなマドレーヌに関する歴史を知りつつ、フランスへ旅行したらまた違った面白さを体感できるのではないでしょうか？素敵な思い出深い旅になる事間違いなしです！

食と文化、アートに長けたフランス。
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